【銘柄分析】Arista Networks【ANET】

 今後はゆるふわな日常系アニメのワンシーンをキャプション画像に使うことにした。これでカビ臭い弊ブログにも清涼感が漂うことになるだろう。いつでも可愛さとは即ち正義だ。多分これで読者も釣れる、知らんけど。
 
「俺はネット端末遺伝子を持つ人間を探している」
画像 BLAME!(2017) より 


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 では本題へ。今日は毎度の事ながら銘柄分析。
会社名     :Arista Networks'(NYSE:ANET)
設立           :2004年10月
セクター :情報通信
  クラウドコンピューティングのプラットフォーム構築用のスイッチ、ルータ等のハードを製造・販売する会社だ。
 これからクラウド事業の市場は拡大の一途を辿ると思われる。僕が言うまでもなく、これは皆さまにとって周知の事実だと思うのでクラウドの市場の今後の見通しに関する統計的データは割愛する。めんどくさいから。

 主な顧客はAmazon(AWS)、Google、IBM(永遠の不発弾、倒れた巨象)、そして我らのMicrosoft(Azure)が挙げられる。クラウドのネットワークを構築するに当たって、ルータやスイッチは必要不可欠だ。これらの時代の寵児達ともに成長産業の中心に位置している企業と言えるだろう。

・同社の販売する製品、サービスについて
 ANETは自社のハードをソフトウェアと併せて販売する事でルーティングプラットフォームを予め最適化された形で顧客に提供している。これは利用者にとってはセキュリティやメンテ等のコストを低減する効果がある。
 僕は情報通信技術、取り分けソフトウェアについてはズブの素人だ。だが、同業のビジネスについて確信を持って言える事がある。構築されたシステムを置き換えるには多大なスイッチングコストを要する事だ。
 ハード・ソフトに加えて、セキュリティやメンテのサービスを同時に提供する事で顧客を囲い込むのが同社の戦略だと思われる。

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 では実際の企業の収益性は?
 以下の図表をご覧頂きたい。

図1 CISCO vs ANET,過去5年のROICの比較

図2 ANET過去5年の内部留保,Tikr terminalから引用

 細部の財務状況、過去の業績等は私がまとめたExcelよりもTikr terminalの方が見やすいと思われる。気になる方は以下のリンクを参照して頂きたい。


 比較対象として選出したのはインターネット接続機器最大手のシスコだ。同業種との比較という事で営業利益率で比較しても問題は無かったのだが、折角なので会社の経営資源に対して収益を生み出す能力を測る最も現実的な指標であるROICを使って比較することにする。

 上記の図1から巨人シスコ・システムズに対して、小資本の強みを活かした事を差し引いても卓越した収益を上げている事が分かる。この同業他社と比べて高いROICを好意的に見るなら、上述の顧客を囲う経営戦略が上手くいっていると解釈できる。
 次に内部留保の推移について。特に19年から20年にかけて売上、営業利益ともに低迷した時期があったがその間にも内部留保はしっかりと積み増している事は好印象だ。つまりは順当に純資産を増やしている事に相違ない。これは利上げが想定される時期にも強いのではないか?

 これから利上げがという時期にハイテクかと思われるかもしれない。過去の事例を振り返ると政策金利の上昇により、将来利益を過分に織り込んでるハイテク株の株安は凄惨たるものだった。しかし、キャッシュが多くて資本コストが低く、それでいてかつ本業でしっかり稼げてる会社ならテーパリング発表後の局面で買ってもいいと思う。まぁ、極論を言うなら中長期で持つなら、そんな会社はいつ買ってもいいのだけど。


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