会社の何を見るの?というお話①
何一つ参考にならないとは思うが当方の投資方針について。一気に書くのが七面倒なので連載型の記事にする。 「自分が理解している会社の株を買え」、「クレヨンで説明できないアイデアには投資するな」とはピーター・リンチの言である。個別株を選定するときは フィッシャー流のアプローチ を採っている僕もこれには同意だ。基本的によー分からん株に手を出した結果は凄惨たる結果に終わったのが大半だった(僕は初めて買った米国株のLMTで大損してる。 笑いたけりゃ笑っていいぞ )。 しかし、理解している株を買えと言った所で会社とは経済活動を行うするわけ巨大な有機体に他ならない。コカ・コーラや任天堂といった誰もが知る有名企業もその事業の全容を理解するとなれば一筋縄ではいかないだろう。そのために財務諸表や決算書を読んだりする訳だが余りにも情報量が多い。何から目を通したらいいの?というのが正味の所だと思う。 ひとまずはファインナンスの領域から距離を置いて、精査する会社を一般化、抽象化するところから始める。各経営指標や財務諸表の数字を見るのはそれから。ともあれ、それが何より投資先の事業内容を理解する助けになると思う。 何事もシンプルに考えるのがモットーである僕は以下の点に着目して投資先を選定する。 ①この会社は儲かってるの?→営業利益率、売上、営業CF、ROIC、ROE ②この会社は何で儲けてるの?→事業内容、市場、製品 ③この会社はこれからも同じ事業で稼げるの?→市場規模、景気、需要、競合の脅威 最初にこれらを見て足切りを行う。良かったらもう少し掘り下げて調べる。 つまるところ会社の本質的価値(Intrinsic value)とは会社が事業で生み出す将来CFから株主に還元される額の総和に相違ない。この上記3点を抑えればある程度は投資先のビジネスの趨勢を見極める事が可能なはずだ。 何より怠惰な僕の性に合っている。もちろん、上記の①~③だけを見るのは会社を評価するのに当たって一般化し過ぎている事も承知の上だ。いわゆる『見落とし』が生じかねない。 そこで次に二次的思考に拡張して会社が取り扱う商品のセグメント、業界マップを精査し、過去10年の営業CFの推移を確認すれば大きな誤りを犯す事もないのではと思っている。 次回は適当な会社を例を挙げて銘柄分析を行うと思う。お気に入りのETSYかEX